精神保健福祉士として様々な相談に対応していく中で、きちんとした診断名はないけれど、「なぜか仕事が続かない」「周囲とうまくなじめない」「家では普通に過ごせるのになぜか学校に行けない」「学生生活は順調だったのに就職してうまくいかずそのまま引きこもり状態が続いている」など、実生活に困りを抱えた人たちやグレーゾーンと呼ばれる人たちをたくさん見てきました。今の福祉サービスは診断名がないと使えません。診断名がない彼らは福祉サービスを使うことができず、自力で社会の中で傷つきながら自己理解をしていくしかないのが現実です。
また、勇気をもって精神科を受診しようと決意をしたとしても、今の精神科医療は初診までに数か月または年単位で待つということも珍しくありません。その間、彼らの苦しみは続きます。そういう人たちにいつからでも、どなたでも、すぐに使える社会資源があれば、彼らの未来が少しでも明るくなるのではないかと思ったのが、私がこの大分レジリエンスサポートを設立しようと思った背景です。
「レジリエンス」は回復力・復元力という意味です。それぞれが持つレジリエンスを伸ばし、各々の個性やライフステージに応じた社会生活を送っていけるよう伴走型サポートをしていきます。
グレーゾーン、中学生・高校生・大学生・専門学生などどなたでも使えるサポートです。

新型コロナの影響で、人々の働き方も大きく変化しています。社会生活で求められるスキルも同時に変化していくことでしょう。新しい時代に対応しながら、それぞれの自立を目指して新しい未来を一緒に創っていけたらと思います。